退職金制度について知る|優良企業に出会う為に知っておきたい退職金制度

退職金について知る

人生という未来へ、
歩みを進めるために。

「退職金制度」と一口に言ってもさまざまな種類があり、その内容も複雑です。退職金は、安定した生活の一助となる大切な資金です。将来につながる就活をして、明るい未来に向けて人生を歩めるように、ゴールド企業ナビが“退職金制度”について簡潔に解説します。

退職金制度の種類

退職金には、大きく分けて「退職一時金」と「確定拠出年金」があります。

【退職一時金】

従業員が退職する際に、会社が一時金として支払う制度のこと。一般的には、労働協約または就業規則による退職金規定の内容に基づいて支払われます。

【確定拠出年金】

会社が毎月定められた掛金を拠出し、従業員自身が運用する制度です。従業員一人ひとりが将来を見据えた上で、定年後の資産を積み立てることができます。従来は、退職一時金制度が中心でした。しかし、2012年に「マッチング拠出」が登場してから、中堅企業でもマッチング拠出の導入を目的とした確定拠出年金が普及しはじめています。

【マッチング拠出】

会社掛金に上乗せして、従業員も一定の範囲内で給与から掛金を拠出できる確定拠出年金の制度のこと。従業員の掛金は全額所得控除の対象となるため、所得税・住民税の軽減が可能です。この制度を採用するか否かは会社の判断であり、確定拠出年金実施企業の約30%でしかマッチング拠出は採用されていません。

退職金支給額に大きな差がある中、1,800万円は高水準の金額。

人生100年時代――100歳まで長生きできるようになった現代の退職金は、もはや老後の生活資金ではなく、定年後のセカンドキャリアに向けた準備資金といえます。ただ、退職金の金額は、ゼロから数千万円と大きく差があるのが実状です。その中で「マッチング拠出を含めて1,800万円」という定年時の退職金水準は、各社の実情を知る専門コンサルタントとしては、相当高い金額だと認識しています。

確定給付企業年金(DB)と中小企業退職金共済

退職一時金の資金を準備する方法として、外部の積立制度が存在します。

退職一時金の外部積立手段には、確定給付企業年金(DB)と中小企業退職金共済(中退共)という2つの制度があります。退職金は遠い将来にもらうものですが、ゴールド企業ではどちらかの制度を採用し、皆さんの在職中にその資金を積み立てています。

【確定給付企業年金(DB)】

従業員が受け取る「給付額」があらかじめ決められている企業年金制度です。会社が金融機関と契約して掛金を拠出し、将来の退職金支払いに備えて運用します。退職金は、金融機関から直接支払われます。

【中小企業退職金共済】

国による、中小企業のための退職金制度です。掛金は会社が支払い、退職金は制度の運営元から直接支払われます。

確定拠出年金(DC)の留意点

確定拠出年金は、会社によって全く異なる目的を持って採用されます。

目的1:DBの年金資産を減らして、会社の運用リスクを下げるため。

年金資産の多い大企業のほとんどは、この目的でDCを採用しています。会社が運用の責任を負うDBでは、運用結果が悪い場合は企業が不足分を埋めなければなりません。そのため、高い想定利率を設けたり、マッチング拠出を採用しなかったりというケースが一般的です。なお、想定利率とは「従業員にどの程度の運用結果を求めるのか」という指標のことで、設定した利率で運用できない場合、退職金が減ってしまいます。

目的2:従業員の資産形成を支援するため。

ゴールド企業では、マッチング拠出を採用するためにDCを導入しています。従業員の理解を深めるために説明会を何度も開催したり、場合によってはファイナンシャルプランナーが一人ひとり個別に面談してアドバイスしたりする会社もあります。その結果、ゴールド企業では、50%~70%の従業員がマッチング拠出を活用しています(全国平均は20%)。

ゴールド企業は、従業員の将来を考えた万全の準備を整えています。

ゴールド企業は堅実な業績と安定した財務基盤を背景に、従業員の将来を思い描いて、
皆さんの在職中にきちんと退職金の資金を準備しています。
また、在職中の資産形成を支援するため、研修や個別相談などのサポートにも力を入れています。

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